キャッシュフロー

債務がなければ事業が回るのかを念入りに調べることが、事業再生の第一歩でして、債務がなくても売り上げが少なくて事業が回らないのなら、どんな再生技術を用いても、立て直すことは不可能です。

その事業で採算が取れているかは、キャッシュフロー表を見れば分かりますし、再生事業のためには、勘定元帳2期分を基に、1ヶ月ごとの数字を打ち込んでキャッシュフロー表をつくると、一目で将来が見えてきます。

キャッシュフロー表は、大きく分けて、経常収支と経常外収支の2つで作られており、経常収支は事業の営業収入と支出を表し、売掛金や受取手形の入金額や、賃貸用の不動産からの収入などを合計し、製品をつくるときの原価や管理費などを合計した数字を引きます。

経常以外の収支は、事業以外の資金の動きを表し、預金や積立金などの資産から得られる金利や、新しい借入額から、金融機関への長期や短期の借入返済額を引いたものが経常以外の収支の数字です。

経常以外の収支がマイナスになっていても、経常収支がプラスになっている場合は、債務を削減すれば事業は回るので、再生できる事業だと判断でき、逆に、経常収支がマイナスで経常以外の収支がプラスになっている場合は、借入金で凌いでいる証です。

事業を残したいのであれば、何が事業の足を引っ張っているのか、根本的な見直しする必要があります。

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企業の体質が分かる

キャッシュフロー表を基に、過去3年間の売上高や経常収支の折れ線グラフを作り、月ごとの数字を結ぶと、企業の体質が分かり、毎年の全体的な売り上げの成り行きが分かります。

あらゆる特徴が分かることで、対策も立てやすくなりますし、事業を回すには資金が必要になり、資金を得るには収入を増やすか支出を減らすかの2つしか方法はありません。

事業を立て直すためには、売り上げを増やすか、返済を減らすかという答えに行きつくと思うのですが、これから金融機関と交渉して返済の方法を変える事(リスケジュール)を考えている企業は、今後は金融機関からの融資は受けられなくなり、借入金に頼らない経営を考えて行く必要があります。

手形の扱い方は、キャッシュフロー表を見ていると同時に現れてくるのですが、仮に、手持ちの資金が5千万円あったとしても、4千900万円分の支払手形が振り出されている場合は、手形の決済日には手持ちの資金はほとんどがなくなります。

手形を使うしかない企業は、受取手形と支払手形の額を同額にするなどの対応策が必要です。

従来の問屋では、このやり方が一般的でして、複数の手形を扱って会社を経営する専門家もいました。